2010.04.13サラマレクム!(こんにちは)
はじめに
2009年10月末からシリアへ1ヵ月ほど出張しました。「水資源情報センタープロジェクトフェーズ2詳細計画策定調査」に参加して、水文・気象観測機材計画を担当。この調査の結果、同プロジェクトのフェーズ2が、シリアの水資源情報の有効活用を目標に、2010年5月から4年間の予定で実施されることになりました。

乾燥地で気象観測をしています
シリアについて
シリアは中近東に位置します。空路でシリアへ入るには、日本からシリアへは直行便はなく、関西空港からドバイを経由して、エミレーツ航空を使い、15時間ほどでシリアへ到着します。

道路の左側は水の無い涸れ川です
水資源を大切に
水資源情報センターで扱う水資源は淡水です。シリアの国土の約85%は、年間降雨量350mm以下の乾燥地が多く、利用可能な水資源は限られています。雨季以外は、川の水は涸れていることがあり、人工ため池をつくり、農業や遊牧民族の家畜などに利用されています。
シリアでは、人口の増加や経済発展から生活用水、灌漑用水の需要がさらに増加し、今後、より深刻な水不足が生じることが懸念されています。水需要を制御するため、水資源情報の適切な管理が大事となります。気象・地下水観測機材は、水資源の基礎情報となります。

人工ため池で草を食む羊の群れ
あいさつ
挨拶と握手は大事にしています。シリア人に会ったらサラマレクム(Salaam Aleikum)と言い、握手をします。相手の名前を呼びかければ、親密さが増して信頼関係を築けます。サラマレクムはアラビア語のあいさつ言葉です。
コーヒーのもてなし
コーヒーやシャイ(紅茶)のもてなしを受けることがあります。特にコーヒーは、とても濃く、日本のお猪口のような小さなカップで飲みます。香辛料のカルダモンが入ったコーヒーがでてくることもあります。砂糖もミルクも入れず、濃いコーヒーを飲むのが通です。
勤務曜日と時間
官公庁は日曜日から木曜日まで仕事をして、金曜日と土曜日が休み。朝8時半ごろから午後3時すぎぐらいまで仕事をして、日本でいう昼食をとりません。その間クッキーやお茶などは飲みます。
料理
シリアはアラブ料理の本場です。前菜にサラダやホンモス(豆などのペースト)、ホブスというパンでホンモスをすくって食べたりします。主菜は、羊や鳥のカバーブ(串焼き)。羊肉はにおいもなく、美味しい。シュワルマ(羊肉などをパンに挟んだもの)や、干したイチジクも結構いけます。

アゼム宮殿は一般に公開されています
みどころ
ダマスカスであれば、市内を一望できるカシオン山、旧市街にあるウマイヤド・モスク、アゼム宮殿、スーク(市場)などがおすすめです。ウマイヤド・モスクは一般の観光客も入場できます。スークを歩いて、あちこち店先をのぞいて見るのもよいでしょう。金銀のアクセサリー、絨毯、香辛料、石けんなどの買物が楽しめます。旧市街には、新約聖書の「ダマスコの回心」で有名な聖アナニア教会や、当時のサウロ(後の聖パウロ)が歩いた「真っすぐな道」も近くにあります。
少し足をのばして、世界遺産にも登録されているパルミラ遺跡は、ダマスカスから車で約3時間。さらに北には、ダマスカスにつぐ第2の都市アレッポに、アレッポ城があります。

世界最古のウマイヤド・モスク入口
気をつける
シリアはアラブ諸国の中では治安状況は良く、対日感情も良いと言えます。海外での安全確保は、「警戒を怠らない」「行動を予知されない」「目立たない」の3原則は基本です。特に軍事関連施設には近づかない、写真撮影をしないことが大事です。拘束される場合があります。
シュクラン(ありがとうございました)
*シリアの基礎知識
面積:18.5万km2(日本の約半分)
人口:1,990万人(2007年)
首都:ダマスカス
人種:アラブ人85%(2007年)
言語:アラビア語が公用語
宗教:イスラム教85%
時差:日本との時差は-7時間
気候:内陸部の砂漠性気候、地中海沿岸部の地中海性気候など地域ごとに多彩な気候をもつ。
**地球の水資源
地球上には約13億8,600万km3の水があると言われています。そのうち97.5%が塩水で、残り2.5%(約3,500万km3)が淡水です。利用可能な淡水は、淡水全体のおよそ0.4%(約13.5万km3)です。
淡水の69.5%は氷河、雪、氷、永久凍土層にあり、私たちには利用が困難な淡水です。利用可能な淡水は、残り30.5%のうち、30.1%は地下水で、0.4%が河川や湖沼などの地表に存在する淡水です。


