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	<title>ODA(政府開発援助)・国際協力・技術指導｜株式会社日本開発サービス(JDS) &#187; インド</title>
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	<description>ODA（政府開発援助）に係る調査・コンサルティング業務、翻訳・通訳・印刷、及び職業紹介事業</description>
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		<title>10年ぶりのインド</title>
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		<pubDate>Mon, 31 May 2010 05:16:53 +0000</pubDate>
		<dc:creator>管理者</dc:creator>
				<category><![CDATA[現地リポート]]></category>
		<category><![CDATA[インド]]></category>

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		<description><![CDATA[<a href="http://www.jds21.com/2010/05/31/10%e5%b9%b4%e3%81%b6%e3%82%8a%e3%81%ae%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%83%89"><img src="http://www.jds21.com/wordpress/wp-content/uploads/2010/05/bb84468f6b4267709dd6e3b5dcdc86972-150x150.jpg" class="imgtfe" width="100"  border="0"></a>今年久しぶりにインドを訪問した。
2000年ごろにJETROの裾野産業支援・指導のスキームで、4年間にわたりインド各地を毎回1～2ヶ月8回にわたって巡回指導を行った。行動範囲はカシミールから南部のタミールナドウ州に至るほ [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div id="attachment_2570" class="wp-caption alignleft" style="width: 160px"><img src="http://www.jds21.com/wordpress/wp-content/uploads/2010/05/bb84468f6b4267709dd6e3b5dcdc86972-150x150.jpg" alt="" title="食べそこなったエビ" width="150" height="150" class="size-medium wp-image-2570" /><p class="wp-caption-text">食べそこなったエビ</p></div><br />
今年久しぶりにインドを訪問した。<br />
2000年ごろにJETROの裾野産業支援・指導のスキームで、4年間にわたりインド各地を毎回1～2ヶ月8回にわたって巡回指導を行った。行動範囲はカシミールから南部のタミールナドウ州に至るほとんど全土で、特にデカン高原を走り回ったのは楽しい思い出であった。<br />
　今回は短期間であったがデリー、チェンナイ、バンガロールの各市の素形材企業を訪問した。この10年間にインドはすっかり成長してその面目を一新していた。</p>
<p><div id="attachment_2560" class="wp-caption alignright" style="width: 122px"><img class="size-medium wp-image-2560" title="子供と楽しんだ遺跡見物" src="http://www.jds21.com/wordpress/wp-content/uploads/2010/05/5b461f46d8d109ec0ab5685423d612192-112x150.jpg" alt="" width="112" height="150" /><p class="wp-caption-text">子供と楽しんだ遺跡見物</p></div>
<p>　ご承知のようにインドは国土約330万平方Km、東西、南北それぞれ約3,000Kmあるが、3つの高原を中心にその56％が耕作可能であり食料自給率の極めて高い国である。また人口は2008年時点で11億3,000万人でありこのままでは2050年には16億を超して世界一の人口国になるとみられている。特に若年層の厚いことは今後の労働力に期待でき、食糧自給率の高いこととともに将来の中国との競争が有利な状況にある。<br />
　タージマハール、ターバン、カースト、雑踏などに象徴されていたこの国も最近のIT産業と2次産業の発展でその様相がすっかり変わっている。<br />
　ニューデリーに入ってまず驚いたことは、町中で道路工事と建設が行われていることである。その活況は2000年初めごろの中国を彷彿とさせた。ニューデリーの中心のビジネス街は完全に南に移り工業団地はグルガオンからさらに西へと伸びている。</p>
<div id="attachment_2574" class="wp-caption alignleft" style="width: 208px"><img src="http://www.jds21.com/wordpress/wp-content/uploads/2010/05/bc6478dfd5458860fd16bc8c280d7a8f3-198x150.jpg" alt="" title="ニューデリーの雑踏" width="198" height="150" class="size-medium wp-image-2574" /><p class="wp-caption-text">ニューデリーの雑踏</p></div>
<p>インフラ整備は急ピッチであり幹線の大動脈建設も進み、ニューデリーからアグラまで半日かかるところが2時間になるのも間もなくである。<br />
　アグラをはじめとする世界遺産は21件あり遺跡見物には事欠かない。小学生の修学旅行に紛れ込んで楽しんだこともある。<br />
　10年前はデカン高原を2000ccのディーゼルで走り回ったがなんとその名がSUMOであった。力強さの代名詞のSUMOであったが、それが今はタタナノに代表される自動車になっている。業界の発展スピードは著しく速い。<br />
<div id="attachment_2577" class="wp-caption alignright" style="width: 127px"><img src="http://www.jds21.com/wordpress/wp-content/uploads/2010/05/c9e48107ba6db5decd59a2c7a87496532-117x150.jpg" alt="" title="見事なタージマハール" width="117" height="150" class="size-medium wp-image-2577" /><p class="wp-caption-text">見事なタージマハール</p></div><br />
　<br />
10年前は各州にまたがって動き回ったが、州が変わると言葉が全く通じない。標識も読めない。案内したインド人は英語、日本語、ヒンズー語に達者であったが全く通じなかった。ちなみにインドの紙幣には「これが100ルピーです」と14の言葉で書いてあるが、これを全部読める人には会ったことがない。インドはそのように多民族の国である。移動しているとき道路で道を聞くと適当に返事はしてくれるが当たったためしがない。人に聞かれて返事しないのは失礼という習慣があるからだそうである。もっと困るのが返事で首を振ることである。左右に小さく首を振るのでNOかとおもうとそれはYESである。初めは大変まごついたがそのうちこちらもYESとして左右に首をふり、日本に帰って困った思い出もある。<br />
　現地での大きな問題は食事である。インド料理には馴染めず日本からトランク一杯の食料を持参し、そば、うどんから漬物まで現地で作って食べたが、ホテルの朝食で日本から持参のハウスカレーを作って食べていたらボーイが驚いて集まって目を白黒させていた。インド人もびっくりか。</p>
<p><div id="attachment_2581" class="wp-caption alignleft" style="width: 173px"><img src="http://www.jds21.com/wordpress/wp-content/uploads/2010/05/8b0bdbe1a7fabaf315ae850ca616c5f33-163x150.jpg" alt="" title="どっちが蛇使い" width="163" height="150" class="size-medium wp-image-2581" /><p class="wp-caption-text">どっちが蛇使い</p></div><br />
今回は日本レストランを探しまわった。さすがニューディーには何軒かあったが、その中に私と同じ「田村」という店があり、名前にひかれて通ったので助かった。チェンナイでは前回素晴らしいエビを食した記憶があったのでやっと探して行ったらなんとエビどころかお酒がなくさびしい限り。同行者に平謝りの次第。魚をパック詰めにしてインド各地の日本人に送るスーパーが本業のようになり、店は食事だけにしたようだった。チェンナイにはこのほか３軒の日本食があるが一つは中国系、一軒は韓国系で、昔馴染みのもう一軒は健在だった。インドではVATは12.5%だが店によってはさらに20%のVATをとるところがあった。国税と州税だろうか。<br />
<div id="attachment_2583" class="wp-caption alignright" style="width: 186px"><img src="http://www.jds21.com/wordpress/wp-content/uploads/2010/05/c678c7fbaf4ba664db84a80a4ad56fef2-176x150.jpg" alt="" title="力強いSUMO" width="176" height="150" class="size-medium wp-image-2583" /><p class="wp-caption-text">力強いSUMO</p></div><br />
　インドは美人の多い国で前回の訪問の頃はミスワールド、ミスユニバースが立て続けに出て目を楽しませてくれましたが、今回は結婚式にも出会わず、ホテルのフロントにも美人がいなくて残念だった。<br />
　インドは日本から遠い国だが日本への関心は高く、気持ちよく付き合える民族である。インドはこの10年ですっかり変わった。さらに次の10年は大きく変わるだろう。次の時代は中国とインドの時代になるといわれている。昔大東亜戦争の東京軍事裁判でパール判事が日本無罪論を主張したことを思い出した。インド人を理解して楽しみにして付き合いたいと思う。</p>
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		<title>貨物専用鉄道整備事業（フェーズ2）準備調査</title>
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		<pubDate>Wed, 20 Jan 2010 03:13:05 +0000</pubDate>
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		<category><![CDATA[インド]]></category>

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		<description><![CDATA[貨物専用鉄道整備事業（フェーズ2）準備調査
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		<title>シャタブディ・エクスプレス−インド鉄道の旅</title>
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		<pubDate>Fri, 01 Feb 2008 07:27:33 +0000</pubDate>
		<dc:creator>管理者</dc:creator>
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		<category><![CDATA[インド]]></category>

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		<description><![CDATA[<a href="http://www.jds21.com/2008/02/01/%e3%82%b7%e3%83%a3%e3%82%bf%e3%83%96%e3%83%87%e3%82%a3%e3%83%bb%e3%82%a8%e3%82%af%e3%82%b9%e3%83%97%e3%83%ac%e3%82%b9%e2%88%92%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%83%89%e9%89%84%e9%81%93%e3%81%ae%e6%97%85"><img src="/wordpress/wp-content/uploads/2008/02/rep02503.jpg" class="imgtfe" width="100"  border="0"></a>午前6時10分ニュー・デリー発ラジャスタン州アジメール行の20両編成の急行「シャタブディ・エクスプレス」に乗り込んだのは出発の5分前であった。それから待つこと約15分、列車は予定より10分遅れて、まだ暗いニュー・デリー駅 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>午前6時10分ニュー・デリー発ラジャスタン州アジメール行の20両編成の急行「シャタブディ・エクスプレス」に乗り込んだのは出発の5分前であった。それから待つこと約15分、列車は予定より10分遅れて、まだ暗いニュー・デリー駅をじつに静かに出発した。窓外を見ていなければ、動き出したのがわからないほどである。プラットホームには誰かが吐き戻した跡があったし線路にもまったくゴミがないわけではない。それでも、16年前に当地を訪れたときよりも全体としてきれいな印象である。</p>
<div id="attachment_568" class="wp-caption alignleft" style="width: 210px"><img class="size-full wp-image-568" title="rep02503" src="/wordpress/wp-content/uploads/2008/02/rep02503.jpg" alt="Ambassador −　駅まで乗っていったタクシー。アンバサダーというインド製のクルマ" width="200" height="150" /><p class="wp-caption-text">Ambassador −　駅まで乗っていったタクシー。アンバサダーというインド製のクルマ</p></div>
<p>この列車が出発するニュー・デリー駅の2番線に行くには、駅の改札らしい場所にある、飛行機の乗り口にあるような木のゲートをくぐればよいだけである。飛行機とは違ってスキャナーは付いておらず、かわりに警官のような服装の男たちがそばに数人立っていた。その隣には枠も何もない柵の切れ目があり、そこからも人が出入りしている。かつてはスキャナーの役割を担っていたであろう木の枠には現在は何の機能もない。だが、ムンバイで列車爆破事件があったインドのことである。何か事があれば再びスキャナーを取り付けて、乗客を一人ひとりチェックするのではなかろうか。そんなことになれば、この駅は地獄のような混雑に陥るに違いない。ともあれ、今はインドで列車に乗り込むのに、通常は改札口を通る必要はない。</p>
<p>1番線ホームにはユニフォームを身につけた中学生か高校生らしい女の子の一群が座り込んでいた。みな荷物を傍らに置いている。きっと修学旅行か遠足に出かけるのだろう。その子たちの脇を通り抜けて階段を上がると、屋根はあるが吹きさらしの跨線橋になっている。天井からは12本あるプラットホームの案内板がきれいに一列に並んでいて、そのそれぞれには出発時間と列車番号と行く先が赤い豆電球の文字で表示されている。跨線橋には蛍光灯が点いてはいるが、数が少ないのと吹きさらしのせいで夜明け前の暗闇のほうが目立つ。その暗闇の中で、豆電球の赤い光が、煤けたような着衣をまとう多くのインド人の頭の上で、妙な明るさを放っていた。遠距離列車のターミナル駅というものはこれから旅に出る着飾った人たちの明るい顔つきで華やかな空気に包まれるものだと思うのだが、ここにはそんな雰囲気はなかった。</p>
<div id="attachment_570" class="wp-caption alignright" style="width: 210px"><img class="size-full wp-image-570" title="rep02501" src="/wordpress/wp-content/uploads/2008/02/rep02501.jpg" alt="広軌の線路　−　インド国内の線路は狭軌から広軌へと急速に変更されている" width="200" height="150" /><p class="wp-caption-text">広軌の線路　−　インド国内の線路は狭軌から広軌へと急速に変更されている</p></div>
<p>2番線のプラットホームに降りると、列車の最後尾が予約した僕たちの乗る客車らしかった。乗車前に、入口の横に貼られたパソコンのラインプリンター用紙にプリント・アウトされた乗客名簿を連れのインド人の若者がチェックしてみると、ヒンドゥ語のデヴァナガリ文字で彼と僕の名前が書かれてあった。しかも年齢まである。何事もいい加減だと思っていたインドだが、そんなところに鉄道サービスの几帳面さが感じられて面白い。これは植民地時代から受け継がれた古き良き習慣なのだろうが、旧宗主国イギリスでさえ現在ではこんなことはしないだろう。そこに、経済的効率性（を圧迫する高い人件費）だけでサービスの質を計る世界とは無縁なインドが見て取れるように思われた。</p>
<p>客車に入ると座席がすべて進行方向に背を向けて並んでいた。こんな列車は初めてだ。ただし、衝突したときに背中が座席に押し付けられるのだから、衝突時に前を向いているよりも助かる確率は高いと思うのだ。飛行機に乗るときにはいつもそう思いながら座席のベルトを締める。運転を他人に任せる乗り物ならば、僕は後ろを向いて座るほうが好きだ。迫ってくる景色を見るよりも遠ざかってゆく景色を見るほうが旅は楽しい。旅の始まりは、遠ざかる日常生活に別れを告げるように景色を見るからだ。逆に、旅の終わりには、遠ざかる旅を想いながら日常生活へ戻ってゆく。だから、思いがけなくも、座席につくと同時に自分の想い通りにことが運ぶ場所へ戻ったような気がした。</p>
<p>座席の足元には鉄パイプが見えていて、黒いペンキが刷毛で塗られたということが一目で分かる。日本の田舎のバスだって、もう少しまともな座席を用いているのではないだろうか。しかし、布張りの座席は比較的すわり心地が良い。古いながらも、前の座席の背には飛行機のそれのようなテーブルと網袋が取り付けられてある。座席ごとの天井には扇風機が設置してあり、スイッチもある。これはエアコンがなかった時代の名残りだろう。今では涼しい朝なのに、エアコンの吹き出し口からはそれほど冷たくない風が、かなりの勢いで吹き出している。座席一つおきの壁には電気のコンセントも取り付けられてあって、四人一組で向かい合わせにすれば、そのコンセントでパソコンを使うなり、携帯電話の充電が出来るようになっているのだ。もちろん、電気代は無料である。</p>
<div id="attachment_571" class="wp-caption alignleft" style="width: 210px"><img class="size-full wp-image-571" title="rep02502" src="/wordpress/wp-content/uploads/2008/02/rep02502.jpg" alt="駅構内の給水設備　−　列車が止まるたびに各車両に給水するための設備。運転が下手なので定位置に停車出来ないのと、車両の連結方法によって給水位置が違うため、どこに列車が止まっても給水できるよう、ムダな配管をしているらしい。" width="200" height="150" /><p class="wp-caption-text">駅構内の給水設備　−　列車が止まるたびに各車両に給水するための設備。運転が下手なので定位置に停車出来ないのと、車両の連結方法によって給水位置が違うため、どこに列車が止まっても給水できるよう、ムダな配管をしているらしい。</p></div>
<p>窓際の席に腰掛けて、1番ホームの暗闇の中にうごめく人たちを眺めるでもなく窓の外に目をやって黙って座っていると、新聞を配りに来た男がいる。後で知ったことだが、40歳前後のこの男はウェイターだった。しかし、黙って立っていれば普段着の乗客としか思えないような服装である。「シャタブディ・エクスプレス」という、翻訳すれば「世紀の急行」という意味で、インド国内の主要都市を最高時速120キロで結ぶ国内最高級列車のエグゼクティヴ・クラスの客車のウェイターとは思えない風体である。その普段着のウェイターが僕のところに英字新聞を置いていった。しかし、隣の人（連れの若いインド人は前の席で、座席が四人一組で向かい合わせになっていればお互いに顔を合わせていられる筈だった）が受け取ったのは僕のとは違う新聞である。飛行機の中でキャビンアテンダントが新聞を乗客に選ばせながら配るのとは違って、各種入り混じった新聞を上から順番に乗客に配ってゆく。そんなところは、やはりインド的なサービスなのだと思う。</p>
<p>しばらくすると「ビジネス・ワールド」といって、英語のニューズウィークのような体裁の雑誌も配り始めた。表紙には10ルピーという値段が書いてある。わずか30円足らずだが、鉄道会社が乗客に配るための雑誌ではないらしい。暇つぶしに、しばらくは新聞や雑誌を拾い読みしていると、普段着のウェイターが、今度は1リットル入りのミネラル・ウォーターを配っている。丁寧に小さな紙コップまで付いている。飲み水が必要かどうかということなど尋ねずに、こんなサービスを断るわけがないという態度で押し付けがましくペットボトルを置いてゆく。それを受け取った僕は、前の座席の背のペットボトルホルダーに入れた。</p>
<p>インドでは、乾季に水の入手が極端に困難な時期がある。今我々が向かっているラジャスタン州はパキスタンと隣り合わせになった乾燥地帯で、州の西半分は砂漠である。そこに住む人たちは、客が来れば貴重な飲み水を差し出す。アフリカならば、何らかの食べ物を差し出す。日本だって同じだ。訪問者に食べ物やお茶を差し出すのは、世界中の国々がどこも等しく発展途上国だった頃、家の中で一番貴重なものを客に差し出してもてなすという習慣の名残りなのだ。大切に育てている盆栽を囲炉裏にくべて暖を取るために燃やして客をもてなしたという江戸時代の話が日本にはある。武家の客にはお伽と称して女性を差し出したらしい。同じような習慣はイヌイットにもあって、冒険家の植村直己はそのことを恥ずかしそうに書いている。一期一会のためのもてなしの精神とは世界中どこでも同じなのだ。だから、シャタブディ・エキスプレスの中で大きなペットボトルの水を配るのは、水が希少な当地でなかなか良い乗客サービスだと思った。</p>
<p>シャタブディ・エキスプレスの乗車料金は一人当たり1,140ルピーのである。1リットルの水は町で買えば20ルピー、先ほどの新聞が2.5ルピーで、雑誌が10ルピーだ。日本でならば、11,400円の急行料金を支払ったら、200円の水、25円の新聞、100円の雑誌が発車前に配られたことになる。支払った乗車料金とすでに配られた物の割合を考慮すれば、この旅の割安感はいやが上にも増してゆくではないか。</p>
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