FIELD REPORT現地リポート

2018.06.21 Thu

敬虔な仏教徒の国、癒しの国~ミャンマー~

調査部 研究員 濵田 亜由美

ミャンマー_01こんなに温かい気持ちになったのは久しぶりだ。ミャンマーの人々と触れ合った時のこと、彼らの笑顔と優しさに癒された。それは穏やかな心から溢れ出た優しい笑顔だった。私が滞在したネピドーがのどかな場所だったからかもしれない。車窓からは素朴な美しい風景が広がる。

到着早々、レストランで注文したが、私の飲み物だけなかなか来ない。まだかと聞いてみるが、英語が話せないようで、ジェスチャーで何か言ってくる。今作っていると言いたいようだ。その後、ニコニコしながら運んできた。憎めない。周りを見てみると店員は皆、真面目に働いている。とても好印象だった。

ミャンマー連邦共和国(通称:ミャンマー)は、東南アジアのインドシナ半島西部に位置する共和制国家である。面積は日本の約1.8倍、多民族国家で、公用語はビルマ語。少数民族はそれぞれ独自の言語を持っている。国民の90%は敬虔な仏教徒で、人々の信仰心は厚く、仏教の教えを課して生きる人が多い。
 ヤンゴンにあるシュエダゴン・パゴダという仏塔群は、この国最大の聖地だ。熱心に参拝しているミャンマー人の姿が多く見かけられた。また、塔の最頂部には7000個以上ものダイヤやルビーなどの宝石がちりばめられていると言う。しかもこれはすべて善男善女の寄進によるものとのこと。

ミャンマー_03rミャンマーで信仰される上座部仏教には、「功徳(くどく)を積む」という言葉がある。この教えは「悪いことをせず、よいことを行い、自分の心をきれいにする。」という基本の教えを一歩一歩実践することだと言う。功徳を積み、自分の煩悩を見極める。ミャンマー人にとって、パゴダは自分と仏陀がつながる大切な場所であると感じた。

初めてミャンマー人に触れて、とても良いと思った所作がある。買い物をしておつりをもらおうと手を差し出すと、店員は必ずおつりを持っている右手のひじに左手を添えて、渡してくれる。尊敬の意を表しているそうだ。日本人のお辞儀のように、自然と身についた所作なのかもしれないと思った。 ミャンマー_04ミャンマー_05



また、滞在中に開催したセミナーのティーブレイクでは、学生達がきちんと1列に並んでお茶とお菓子を順番にもらっていた。ほかの国ではあちこちから手が出て、会場はめちゃくちゃになることが常であるが、割り込みをする人は誰一人おらず、戦場と化さない穏やかなその光景に驚いてしまった。秩序を守るその姿に心を打たれた。これもやはり仏教文化が息づくこの国ならではの光景なのではないだろうか。

そして、もう一つ皆さんにお見せしたい写真が、このネピドーの道路です。ジェット機も離陸できるよう広々と建設された道路は最大20車線にもなるそう。あまりの広さに驚きを隠せない。
ネピドーは2006年にヤンゴンに代わり首都となり、省庁や政府機関はネピドーに移転したが、経済の中心地はヤンゴンで、ネピドーを走る車の数はとても少なく、レストランもあまり多くない。また、タクシーは走っておらず、写真のような乗り合いバスで人々は移動しているようです。とても不思議な光景だった。

今回は数日間の滞在だったが、まだ閑散とした新首都ネピドーが今後どうなっていくのか、非常に気になるところだ。もっとミャンマーのことが知りたいと深く思い帰路に着いた。今後もこの国の人々と触れ合っていきたい。

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